中国製ファンクションジェネレータまとめ

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記事日付: 2014/01/01
2014/07/21 更新

最近ファンクションジェネレータがほしい。
中国製品で安いのが出回っているようなので、どんな製品があるかまとめてみた。

一覧表

正弦波、三角、パルスなどの出力ができる昔ながらのファンクションジェネレータと、
より複雑な波形を出力できる任意波形発生器にわけて一覧表を以下にまとめた。

中国製波形発生器の比較.jpg

中国製ファンクションジェネレータ比較.pdf

ファンクションジェネレータ

概要

昔ながらのファンクションジェネレータである。正弦波、方形波、デューティ比可変パルス波、三角波、ノコギリ波などを出力できる。

Ali ExpressやeBayで出品されているファンクションジェネレータを中心にまとめたものが次である。
帯域1MHz~15MHz程度の製品があるよう。いずれもおおよそ200$程度以下で購入できるようだ。
5MHzくらいまでの製品であれば、100$程度である。

どの辺がよいか

機能と価格のバランスがよいのはMCHのMFC-3000シリーズか、MFG-8200シリーズである。
とりあえず正弦波や矩形波の基本波形が必要なだけなら、十分であるように思える。

任意波形発生器

帯域の広い製品を選ぶとそれだけ高価になるが、それならばもっと上位の機種を選んでもよい気がする。
次に、任意波形発生器についてまとめる。

概要

任意波形発生器は正弦波、方形波といった基本波形だけでなく、様々な波形を出力できる点がファンクションジェネレータとの違いである。波形がデータで定義されているため、ユーザが作成した波形を出力することができる製品もある。

価格帯はおおよそ200$程度から。帯域と機能によってローエンドからハイエンドまで幅広い製品がある。

SIGLENT

SIGLENTは以下の3シリーズがある。

  • SDG1000 シリーズ
    高機能で安価な任意波形発生器のエントリーモデル。帯域25MHzのSDG1020あたりだとコストパフォーマンスが高そう。どうやら、レクロイのWaveStation 2000シリーズは本製品の色違いであるようだ。
  • SDG800 シリーズ
    SDG1000の廉価版。出力チャネルが1個に削られている。ただし数が出ていないのか、小売り価格はSDG1000シリーズとあまり変わらない。個人で買う場合、積極的に選ぶ理由はないかも。
  • SDG5000 シリーズ
    SDG1000よりもさらに広帯域な上位モデル。中国製といえどもそれなりの価格になってくるので、個人で買うにはちょっと高いか。レクロイのWaveStation 3000シリーズは本製品の色違いであるようだ。

ATTEN

  • ATTEN ATFxxB シリーズ
    SIGLENT SDG1000と比較すると若干値段が安いが、ユーザ作成波形が出力できない (USBポートがついてるが、USBメモリ等が使えないらしい) 点で劣る。
    SIGLENT SDG1000が出るまでは、RIGOL DG1000よりも良いということで人気があったよう。

Hantek

  • HDG1000シリーズ
    ATTENのATFxxBシリーズに似ているが、独自の味付けがされているよう。

    2014/07/21追加
  • HDG2000Bシリーズ
    Hantekの投入した新型機。同社製の新型オシロと筐体を共用にしているため、横長薄型形状であり、画面も大きい。
    カタログスペック的には他社製品(格上製品も含む)と比較してずば抜けた64Mポイントの超ロング波形メモリが特徴。
    その他基本性能に優れるも、本体価格は他社同格品に対して特別高価ではない。
    また、16bitのデジタル出力がある。


※以下は2014/07/21現在の情報です。
ただし、野心的なハードウェア性能を持つものの、初期ロットではソフトウェアがついてきていない様子。
以下のような問題がある。
筆者は買ったHDG2022Bを返品しました・・・・

(1) 16bitのデジタル出力があることになっているが、どうやって使うかはわからない・・・

(2) 画面表示を英語表記にすると、テキストが枠からはみでて読めない。

(3) 周波数等の操作してから波形が追従するまでの時間がながく、応答性が悪い。

(4) 左右ボタンはあるが上下ボタンがないので、操作性がよくない。

(5) せっかくの超ロングメモリだが、実際に64Mポイントの波形を付属PCソフトで作ると
  出力・入力に時間がかかりすぎる(数時間とか)。実用にたえない。
  他社製品同様に数Kポイントで使用するのであれば快適。

(6) たまにブルースクリーンで停止する。

など、作り込みの甘さが目立つ。そして、極めつけは:

(7) 起動直後にブルースクリーンになる場合がある。
  何度起動しても再現するため、リセットもできない。本当にどうにもならない。

(1)~(6)は我慢して使うこともできなくはないが、(7)は致命的であり、ゴミレベルである。
ともかく(7)が改善するまでは買い控えたほうがよいだろう。
ハードウェア仕様自体は優れているので、ファームウェアさえ改善されれば化ける可能性は秘めている。

  • HDG2000Cシリーズ
    HDG2000Bシリーズからデジタル出力を削除し、
    かつ、ファンクション出力の帯域を強化したもののよう。
    市場に見当たらないので、2014/07/21現在、まだ出回ってないのかもしれない。

RIGOL

RIGOLはローエンドからハイエンドまで幅の広い製品を持つ。今回は、ローエンド側から以下の3シリーズをまとめに入れた。

  • DG1000シリーズ
    ローエンド向けだが、ユーザ定義波形も出力可能。安くて高機能ということで流行ったもの。
    今だとSIGLENTの方がよいかもしれない。

  • DG1000Zシリーズ
    DG1000シリーズと名前は似ているが、見た目は別物。
    性能・帯域とも優れるが、個人で買うには値段が高い。

  • DG4000シリーズ
    他の任意波形発生器が奥行き方向に長い筐体であるのに対して、本製品は奥行き方向が薄型に作られている。ケースは同社のDSA815 (スペアナ)とかと同じらしい。性能的にも高いが、値段も高い。

OWON・UNI-Trend

OWONは帯域が広いが価格が高いイメージ。UNI-Trendはコストパフォーマンスが悪そうな印象。

あまり積極的に選ぶ理由はないかな・・・

結論

カタログスペック比較では、以下がよさそう。

・お金がないとき
MCHのMFC-3010あたり。120$で帯域10Mのファンクションジェネレータが代える。
AMとかFMとかもできる。

・もうちょっと出せるとき
SIGLENTのSDG1020 あたり。250$で結構すごい任意波形発生器が買える。
コストパフォーマンス最高。筆者はここ。

・もっと出せるとき
SIGLENTのSDG5082あたり。レクロイで35万円の測定器が
6万円くらいで入手できる思えば、とってもお得。

ご注意

  • 上記はあくまでもカタログスペックによる比較です。
    実際使ってみると、使い勝手が悪かったり、バグでボロボロというのはあり得る話。
    そういったところは全く勘案してません。
  • 今回のまとめでは精度とかもほとんど勘案してません。
  • 一部を除き、2013年12月現在の情報です。

コメント(1)

自分はSDG1020とSDG810ならSDG810の方を勧めますね。
煩わしい矩形波のバグがない、ファンレスで静か、歪がずっと
少ない、など良い点が結構あります。
矩形波のrise timeが20nsちょっととSDG1000と比べると多少
遅いですが、任意波形の方を使えば10ns程度出ますのでさほど
不満はありません。

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本ページの管理人

Likipon

埼玉在住の一応エンジニア。最近はシステムエンジニア気味で回路が本業でなくなってしまった。

うなりくんのファン。

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